アゲルの教科書 | アルバイトユース | 17 / 59

品質と「見え方」を守る

クラス6アルバイトユース

序論 ── 任せると、必ず2つのものが落ちる

 ユースプロジェクトの全貌の打ち手②です。店舗運営をアルバイト中心にすると、必ず2つのリスクが生まれます。

  1. 品質の低下 ── 経験の浅い人が揚げ・焼きに立てば、味がブレるリスクは上がる
  2. お客様から見たときの見え方 ── 「社員がいない、バイトだけの店」と見えた瞬間、お客様の信頼は下がる

 ここに手を打たなければ、ユースプロジェクトはただの人件費削減になります。3つの対策をセットで実行します。どれか1つでは足りません。

■対策① 商品開発力でカバーする

 誰が作っても美味しいのは、商品そのものが強いから。 これがアゲルの基本思想です。

 料理長が開発するメニューは、「アルバイトが再現できて、なお美味しい」ところまで作り込みます。レシピ・工程・盛り付けの標準化は妥協しません。品質は個人の腕ではなく、商品と仕組みで担保する。 属人的な腕に頼る店は、その人が抜けた瞬間に品質が崩れます。開発する側の話は社員の役割 ── 経営者と料理長へにあります。

■対策② セントラルキッチン ── コストを抑えて品質を上げる

 仕込みの難しい部分はセントラルキッチンに集約します。ここでの原則は「できるだけコストを抑えつつ、高品質なものを作る」という経営努力です。

 セントラルキッチンが安くて良い半製品を供給できるほど、店の作業はシンプルになり、アルバイトでも品質が守れて、さらに高時給の原資も生まれます。セントラルキッチンのコスト努力と店の高時給は、同じ財布の表と裏です(高時給と社員登用)。

■対策③ 制服 ── 「教育が行き届いている」を見せる

 お客様は厨房の中の肩書きを知りません。お客様が見ているのは身なり・所作・声です。だからアゲルは制服に投資します。

■そして最後は「人」

 どれだけ仕組みを作っても、最後に店の印象を決めるのは働く人です。良い人が長くいる店は、所作も空気も良くなり、「見え方」の問題は自然と小さくなります。だから高時給で良い人に来てもらい、辞めさせない。ここが4つの打ち手のつながる場所です。

■現場チェックリスト

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