アゲルの教科書 | アルバイトユース | 18 / 59

高時給と社員登用

クラス6アルバイトユース

序論 ── 良い人に来てもらい、辞めさせず、引き上げる

 ユースプロジェクトの全貌の打ち手③、人の話です。揚げ・焼きという店の心臓部を任せる以上、任せられる人を採るのが先です。安く雇って高く売るのではなく、高く雇って、仕組みで儲ける。 これがアゲルのやり方です。

■最高時給1,500円

 アゲルはアルバイトに最高時給1,500円まで出します。人件費を「削るコスト」ではなく、「良い人材への投資」と考えているからです。

  1. ポテンシャルの高い人を採用できる ── 時給の高い求人には、良い人が集まります。任せる仕事のレベルを上げるなら、採用のレベルを先に上げる必要があります
  2. 辞めない ── 教育した人が辞めるのが、飲食店の一番大きな損失です。採用コストも教育時間も消えます。高時給は雇用維持のコストとして十分に元が取れます
  3. 「見え方」を守る ── 良い人が長く働く店は、接客の質も空気も良くなります(品質と「見え方」を守る)

■時給はスキルで上がる

 全員が一律で高いわけではありません。できる仕事が増えるほど時給が上がるのが基本です。特に、揚げと焼きをアルバイトへの4段階を上がっていくことが、時給が上がる最短ルートです。目指す姿は「時給1,500円のエースが揚げ場に立つ店」。それは店にとっても、本人にとっても、いちばん得な形です。

■高時給の原資はどこから来るか

原資中身
セントラルキッチンの経営努力安く高品質な半製品を作り、店の原価と作業を軽くする
社員配置の最適化各店社員1人・一人当たり利益100万円以上で固定費を筋肉質に保つ
バイトで回る店舗設計標準化された商品と仕組みで、少ない人数でも高い生産性

 つまり、会社が仕組みでコストを下げ、浮いた分を現場で働く人の時給に回す。 気前の良さではなく、構造で払っています。

■チームで登用を仕掛ける ── 成功報酬30万円

 時給の先にあるのが社員登用です。登用は個人任せにしません。対象となるアルバイトスタッフを社員に引き込むために、店舗内または店舗横断のチームを作ります。チームで声をかけ、育て、背中を押す──そして社員登用が成功すれば、そのチームに報酬30万円が加算されます。

 「良い人を仲間にすること」は会社にとって最も価値のある仕事のひとつです。だから、それをやり切ったチームには会社がはっきりと報います。

 教科書とクラス制度と評価の5軸は、社員のためだけのものではなく、アルバイトが経営者へ登っていくための階段でもあります。ルートの全体像は各スキルの関係性と昇格ロードマップを見てください。

■店長へ ── 時給を「使う」

 時給は評価とセットで運用してください。頑張っている人・スキルを身につけた人の時給がきちんと上がることが、この戦略の生命線です。時給が動かない店では、誰もスキルを増やそうとしません。

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