アゲルの教科書 | 第5章 クラス7 — 経営を考える | 41 / 59

社員の役割 ── 経営者と料理長へ

クラス7アルバイトユース

序論 ── 社員の仕事は「店を回すこと」ではなくなる

 ユースプロジェクトの全貌の4つの打ち手が効いてくると、社員の仕事は大きく変わります。これまでの「一番働く現場のエース」から、「経営を担う者」または「料理長として商品を開発する者」へ。この2つが、これからのアゲルの社員の役割です。

 誤解しないでください。現場を離れろという話ではありません。 現場にいる目的が変わる、という話です。自分で作業をこなすために現場に立つのではなく、アルバイトが活躍できる状態を作るために現場に立ちます。

■役割① 経営を担う者

 店長・エリアマネージャーとして、店の数字と人に責任を持ちます。仕事の中心は次の4つです。

  1. 任せる仕組みを作る ── オペレーションをアルバイトに教え、任せ、見守る。「自分がやったほうが早い」を捨てるのがスタートラインです
  2. 数字で店を見る ── 売上・原価・人件費・一人当たり営業利益。AI金井の予実・シフト・PDCAを使い、感覚ではなくデータで判断する(ミーティングの進め方)
  3. 人を育て、採る ── 採用・教育・評価・登用(高時給と社員登用)
  4. エリアを伸ばす ── SNSチームの運営支援、地域でのブランド作り

■役割② 料理長(商品開発)

 料理長は「店のシフトを埋める一番腕のいい人」ではありません。商品開発でグループ全体の競争力を作る人です。

 ユースプロジェクトの弱点である「品質の低下」を跳ね返すのは、この商品開発力です。店の作業をアルバイトに任せられるのは、商品そのものが強いから。 料理長の仕事の重みは、これまで以上に増します。

■人数配置は利益から逆算する

 基本の配置は各店舗に社員1人。そして人数配置は社員一人当たりの営業利益が月100万円以上になることを基準にします。

考え方これまでこれから
社員の人数店の忙しさから決める一人当たり利益から逆算する
社員の主戦場揚げ場・焼き場・ホール経営・教育・商品開発
評価されること現場でどれだけ働けるか任せられる仕組みをどれだけ作れたか

■「自分がいないと店が回らない」は、誇りではなく宿題

 かつては、それが一人前の証でした。これからは違います。あなたが1週間店を離れても数字が落ちない店を作れたとき、あなたは次のステージ(新店・エリア・商品開発・経営)へ進みます。

 これはリーダーシップの仮面とPDCAシートで学んだ「プレイヤーからリーダーへの転換」を、経営の側から見た姿です。あなたの代わりを作ることが、あなたの昇格の条件であり、30年ビジョン①の全員経営者モデルが回り始める起点でもあります。

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